環境保護

アカトンボの未来はどうなるだろう? その1

さてここで、アカトンボについてここで詳しく書いていきます。

・アカトンボってどんなトンボ?

Dscn5607_20191109140101 

アカトンボの代表種、アキアカネ

「アカトンボってどんなトンボですか?」とその話題になって、こう訪ねてくる人はまずいないのじゃないかな(オニヤンマは、実はそれに近い反応があって内心衝撃でしたが;)。詳しくではなく、イメージ的に、秋になったら群れ飛ぶ赤っぽいトンボたち、という画が頭の中に誰しも浮かぶことでしょう・・・。

実は「アカトンボ」は種名ではなく、上の画像のアキアカネを始めとした何種類のあるトンボのグループの総称なのです。

体の色が赤くなるトンボたち何種類かをそう呼ぶのです。

さて、ここに書こうと思ったきっかけは、近年、このアカトンボ達が減っているという話題になってしばらく経つからです。

「え?今でもアカトンボは群れになってまだ見られるよ」とお思いの方も多いと思います。

ということで、下の項目に行ってみましょう・・・。

・これは、アカトンボ?

Photo_20191109140201

ウスバキトンボ

7月から現れ始め、9月から秋にかけて群れ飛んでいるトンボです。南の地域から日本列島を北上して、各地で産卵・ヤゴから孵化を繰り返しながら旅するトンボです。体の色がややオレンジ色で、群れ飛ぶ様子から、この様子を見て「アカトンボが飛んでいるね~」と間違える人が多いと思います。何を隠そう、かつての私もそうでした;海上の里で群れ飛ぶウスバキトンボを見て↑のような事をつぶやいたら、その頃自然を教えていただいた方が「ふっ、」と笑って、「これはウスバキトンボなんですよ」と話されたのを良く覚えていますとも。

このトンボが来るのが早かったり、本来現れないはずの4~5月にまれにぽつんと飛んでいたりするのを見ることは、温暖化が進んでいることの現れと言えるのかも知れません。特に4~5月の春に見た年の前の冬は、暖かかっったりしたので、もしかしたら前年秋に生まれたヤゴが、本来なら寒さで死滅するはずが、そうならずに生きながらえて、孵った可能性もあるのかも??

画像は近所で停まっていた姿を撮ったもの。普段は滅多に停まったりはせず、グライダーのように滑るように滑空していますね。→この飛行の仕方がアカトンボ類と見分けるポイントにもなるのかも。アカトンボは小刻みに飛ぶことが多いし、体も一回り小さめです。

*何故か今年はウスバキトンボ、そう多くはなかったですね。普段なら11月でもまだ姿はあるはずですが・・・。

あ、でもこちらのブログでもちょくちょく登場している、あの「赤いトンボ」がいるじゃない!?

Dscn3381_20191109234201

はい、ショウジョウトンボです。

ショウジョウ=猩々(お猿さんの真っ赤な顔)の通り、雄は全身真っ赤な、それは綺麗な赤いトンボです。6月くらいから池に現れます。アカネ亜科の中のショウジョウトンボ属となっていますね。

パソコン検索の中では、このトンボを「アカトンボ」の仲間に入れているところもありますが、こちらでは定義に入れない派に賛同します。

・アカトンボの種類

では、アカトンボと呼ばれているトンボって一体何?と思いますね・・・。

分類状で「アカネ属」に入るトンボが入るという定義が一番しっくり来る気がします。

手持ちの「ハンドブック海上の森の花・虫・樹」によれば11種類いるとあります。でもこれは海上の森での事。

こちらのサイトでは、兵庫県で15種類とありますね。

http://www.odonata.jp/02odonatology/sympetrum/index.html?fbclid=IwAR3rYp-9nKBFYUeQBQuiLP2oVEqbhMUc3vJrjWAjJaMD07se8UPe0vbFkMo

なんでも中には赤くならないナニワトンボというトンボなども入っていたりします。へぇ~~!!愛知ではいないかみたことないなぁ・・・。専門的な箇所もありますが、苦手な方はざっと読んでいただければいいかと・・・。

日本では21種類がアカネ属に入るそうです。

この中で、アキアカネだけが、ヤゴから成虫になって、一時期避暑に山の上の方で過ごすという事のようです。

・アカトンボが減っている・・・。

私の子どもの頃、小学校の運動会が秋に行われていた頃、運動場では沢山のアカトンボがいたことを覚えています。水たまりに産卵しようとするペアのトンボもいて「そんなところに産んでも駄目だよ~」と皆が言っていたことも。

大人になった頃、実家のある団地はあまりいなかったのではないかな、でも豊橋に来た頃は、まだ普通にアカトンボがいて、洗濯物干しにやって来て停まっていたのを良く覚えています。

・・・・・しかし、今はその様子はありません。ご近所めぐりで数頭会えればいい感じになってしまいました。

それで、関連するメーリングリストなどでアカトンボの様子について訪ねてみましたが、フィールドでの実経験を通しての回答は、わずかな方を除いて殆ど無い感じです(知ってはいても書き込まないケースもあるのですが)。

そこで、豊橋には折角ある自然史博物館で、昆虫専門の学芸員さんに尋ねてみました。

・アカトンボが急激に減りだしたのが2000年に入ってから。確定した証拠はない物の、状況証拠的に農薬ネオニコチノイドの要因は疑いがないこと(使用量が増えたのに従い減ってきた)、

・最近アカトンボ類の定量調査はしていないので、どれ位減ったとか言える人は少ないだろう、とのこと。

・1970年代~1980年代に、公害や農薬?でやはりアカトンボ類が減ったので、アサギマダラのような定量調査を行っている。その後、対策のおかげでアカトンボ(アキアカネ?)の数は復活した。

・今の人は、ウスバキトンボをアカトンボとよく間違えているので、減ったという実感が少ない。しかし最近はウスバキトンボとの違いの普及も広まりつつあり、認識が改まりつつある模様・・・。

・・・と、このような感じでした。

先ほどのリンク先と同じ場所でもこのような記載があります。

http://www.odonata.jp/04topics/Sympetrum_frequens/index.html?fbclid=IwAR20YlEo0yBDcvUwmY1YOjAHFLaKVIk5heLVzPt2oOyQ3JxHhiLHBrO18kw

かつては身近にいて、生活の中の風物詩にもなっていた生き物が見られなくなり、やがてアカトンボについてやはり「知らない」、或いは「正しく知らない」子ども達がいる世の中になってしまう、、このことは単にノスタルジーとかではなくて、生物の消滅の危機=いづれは人類にも跳ね返ってくる危機、であると言えそうです。

ネオニコチノイドの問題は、よく知られていることとして、ミツバチの減少が言われていますが、アカトンボ類もなのですね。

自然を見ていく者として、このような自然界の様子にも危機感を持って見ていくことが必要ではないか、と思うのです。

その2に続く

| | コメント (0)

環境保護活動のニューフェイス

多分こちらにも書くかも(出来なかったら済みません;)と思いますが、

最近、環境保護や世界各国で子ども達を支援したりしている藤原ひろのぶさんという方の講演が豊橋であったので、聴いてきました。

「病気を治そう」という名前でFacebookを運営、ブログなどもあるし、本も出されています。

また、豊川で、今度は別の方が地球環境についての講演を行うそうです。

この頃の気候変動への危機感が世界的に高まっている中、日本は今ひとつ実感を持った人がいない中、新しい世代の若い方(自分から見たら若いな)が登場するのは良いことだと思います。

ただ、、年寄りのせいなのかね、ご免なさいね、一歩引いて見てみます。

藤原さんはバックボーンがそれなりにある感じではありますが、もう一方は果たして?

ある程度時をかけてみて、果たしてその活動は本物なのかどうか、見てみたいところです。

気候変動に対して、デモだけではない何かが欲しいですよね。

勿論、冷静にと言って、気候変動に冷静のポーズを取って何の危機感も持たないのは良くないですが。

小さな発信しかできない私は、地域ならではの発信をしていきます。時に「私の存在は、意味があったのだろうか」と波野靜香(OVAハーロックの人工知能としての設定の方)のようにつぶやきながら。

 

| | コメント (0)

豊橋~東三河でのSDGsの取り組みに期待できるか。

 豊橋市内でも、SDGsについての取り組みに向けたイベントなどが、徐々に企画されているようです。
 9月25日に、企業や大学の研究での主体で取り組んでいる、または取り組もうとしているSDGsに関してのイベントが行われました。興味や関心はあったのですが、その週は忙しかった(後述)のと、私のパワー不足の中、苦手な朝早め(9時半、電車で行く場所)の開催、そして内容が読めないという所から行かずじまいになってしまいました。
 後日新聞報道発表などを目にしたのですが、SDGsの定義のことと、企業の手法的な話題が記事の主な物となってしまい、こちらが知りたい具体的な目標と取り組みが分からない内容となっていました。これは、報道としてのまとめのあり方にも左右されてしまうと思います。9つの事例報告があったようで、その中身が知りたかったです(その一つに宇宙ゴミを取りのぞくというものがあったようです)。主催の方が農業関係の企業(株)イノチオさんですが、そこは農業技術による貢献面の中身になるのではと思われます。
 私などが気にしている地球環境の問題解決面でも、企業の取り組みも不可欠なものとなってくるので、最初からではなくてもその中身が具体的な、実効性のある中身になっていくことを願っています。ただし、WWF-JapanのSDGsについての説明でもあったように、実際の中身に疑問のある内容にもSDGsの名が使われ、免罪符のような取り組みに終わってしまうことのないようにと案じています。これは、ESDでも同じ事が言えたのですから。何より東三河ならではの環境面でのアプローチがあって欲しい(でも却って余計な事をして懸念が増すようなこともして欲しくはないというジレンマが;)です。
 まだまだ東三河方面での環境への取り組みには、焦点がぼやけたものである感が否めない事が多いです。変化を期待したいです。
SDGs=「持続可能な開発目標」環境や貧困、教育やジェンダーの諸問題の解決を目指す17のゴールが設けられている。国連主体。
ESD=「持続可能な開発のための教育」環境、平和、貧困などをテーマにした教育活動。ユネスコ主体。
WWF-JapanによるSDGsについてのサイトSDGs(持続可能な開発目標)とこれからの環境保全
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4087.html

| | コメント (0)

まだまだ浅いけど・・・。

市内の小中学校ESD取り組みまとめサイトを見つけたので見てみました。

全部は見切れていないので、やはり「環境」をキーに取り組んでいる学校事例を見てみました。

全体的には、、、、、、やはり、、まだまだ浅いな~~。

どうしてもホタルの飼育とか(その地域個体でないホタルの飼育放流は問題になることも)、ゴミ拾いとか、野菜育てで終わる場所が多いですね;

しかし、地域の環境に関わるNGOやNPOとのタイアップのある所での取り組みには、現地での自然について知る取り組みが出来ているところも見られました。

そういったところが増えると良いです。

折角自然史博物館もあったりするのだからもっとそういったところとタイアップして、正しい(これ重要)環境学習が行われていって欲しいです。

「生物多様性」がキーワードの取り組みは、悲しいくらい少ない;;

周りには、環境を知るための材料(自然)が沢山あるのだから。

| | コメント (0)

プラスチックリサイクルセンター見学

6月27日に、豊橋市東七根町にあるプラスチックリサイクルセンターに見学する機会がありました。

Photo_20190701225501

ここにまず、一般家庭などから収集されたプラスチックゴミ、ペットボトルゴミ(それぞれ別の袋に分けて入れて出すことになっています)が集められます。

センターに収集されるプラスチックゴミの量は一週間に88~110トンに及ぶそうです。

Photo_20190701225502

仕分けなどが済んでリサイクル業者に引き渡すためにブロック状にまとめられたプラスチックゴミたち。

Photo_20190701225601

ペットボトルも別のゴミ袋に分別で回収なのですが、実際には一緒に入れられていることが多く、それを仕分けした後、リサイクルに回すという流れです。分別されたプラスチックゴミは、燃料などのケミカルリサイクル、ブロックになったり、植木ポッドになったりするマテリアルリサイクル(これは以前FM豊橋で言われていた)になります。しかしリサイクルの輪が完全に回るわけではなく、これらはいづれは燃やすか埋めるゴミになることに。

それにリサイクルの対象となるプラスチックは容器包装などで、バケツなどの備品はやはり燃やすか、こわすゴミなのでいづれはこの方面にもメスが入るだろうとのことです。

Photo_20190701225602

リサイクル前に細かく粉砕されるらしいです。

Photo_20190701225603

右はブロック材に再利用された物かな。見学に一緒に見えた方が持ってみて「重い」と言ってました。

Photo_20190701225701

結構色んな物が実際には分別されずにゴミ出しされているようで、見学者のために分別の啓発も行っているそうです。

Dscn3292

上の階で仕分け作業の様子も見ましたが、その様子を画像に撮るのははばかられ、判断に迷ったので、いただいたパンフレットから。5番の「コンベヤ」(重量物、軽量物に分かれる)で、仕分けを行っていくのですが、その作業は障害のある方、そうでない方、共に仕事が出来るように設計されているそうです。豊障連のかたの働きかけで、障がいの方の働く場を確保するようになったそう。ただ、就労とはいえ訓練期間の意味合いがあり、社会保険などは付かないとのこと。勤務時間は9時~16時までで、生計をこれで立てるのは厳しいかな、と言うことでした。作業自体はきついらしいです。この場から新たに別の就労先に行く人、留まる人、様々な様です。

見ている内に、仕分けされていなかったペットボトルがコンテナに次々入り、そのコンテナが積み上がっていく様子が見えました。

Dscn3289

各地のリサイクルセンターのご身分別の実績が調べられていて、ここではA~Dのランクの中では時に悪いDになることもあるらしく、そうなるとリサイクルの引き取り手が少ないとのお話しも。頑張ってレベルを上げていきたいとのことです。時には危険な注射針が入っていたこともあったそうです(針が刺さり、急いで病院受診になったそう)。
プラゴミの分別はまずしっかり欲しいですね。

しかし、、

リサイクルは限界もあるのが現状で、世界的にもプラスチックゴミ問題が深刻になってしまった今、やはりプラスチックに頼りきりになっているあり方を今後は見直して欲しい。我が家も分別はしているけどプラスチック減らせるかはいまだ課題。むやみに使わないようにはしたいです。意識していないとどっぷりプラスチックにあふれた生活になってしまう今、我が家で出来ることをまたここでも述べていきたいと思います。

機会あれば、是非、見学に訪れてみて欲しい場所です。

*今回の見学会を主催した方(環境がメインではなかったですが)からも、このことは是非市民側からも発信していかなければ、と締めくくりの中で言われていました。

| | コメント (0)

人はメリケントキンソウと戦えるのか?~豊橋公園編

では、今度は豊橋公園編で。

最初にメリケントキンソウなる名前を知ったのは、豊橋公園定例観察会参加協力された会員の方からの話でした。

なんでもこの草が危ないとかで、ただそう聞くだけでは実感は今ひとつ沸かず、「ふ~ん、」という感じでしたが、2017年の春、愛知植物の会主催でこの地での観察会が行われ、参加した折になんと最初の群生地があることを発見するに至ったのでした。

Photo_32

「あ~メリケントキンソウがもうこんなにも~!!」という感じでしたね。

Photo_33

2017年4月22日の出来事でした。

「ここを見て、棘がもう出来ているでしょう?」という声に見てみると、中央の地味な花の周りを棘が囲んでいる状態でした。この棘1個を付けた種子が刺さるとけっこう痛いらしい・・・。

「何とかしなくては!」「みんなに知らせて見つけたら取らなくては!」などなどの声が上がってきていた中、豊橋公園内でもう1箇所の群生地発見。今度は吉田城隅櫓前の広場で。

今なら駆除に間に合うのでは、、と言う声もあった頃でした。

年が明けて6年目の定例観察会下見の後にでも駆除しようかとの提案してみたところ、勝手に公園で抜き取りするのはいけないので、公園緑地課に問い合わせた方が良いとのご意見があり、問い合わせたところ、

「できればボランティアで抜き取ってくれると有り難い、市では手に負えない」

「ボランティアとして活動できるアダプト登録というのがあるので窓口で行って欲しい」

とのことであったので、所属観察会の名で登録して、所定の袋ももらってきたはいいのですが、、

では、いざ、やろうか、と提案したところ、どなたも前向きに参加されようとはせず・・・。

(追記:一人、見かねて手伝ってくださった方が見えました。その際はありがとうございました!)

最初に提案した方も、ここは公園担当に任せた方が良いとか、却って中途半端に行ってメリケントキンソウを増やすだけになるかも知れないとか言われて、他も諸々時期的なことや天候などもあり、活動にまでは至らなかったのでした・・・。

確かに、1度や2度抜き取っただけでは根絶にはならないのが、この草のやっかいなところで、近所で実感したとおり、秋から冬に抜き取っても、次の種子が控えていてしつこく芽が出たり、残った根から復活したりするので、抜くこちら側も相当な根気は要りますね・・・。実際伊良湖で観察会の折に抜き取り活動を行ったそうですが、その後復活されたようで、そのこともあって慎重になる向きがあった模様です。

そうこうしているうちにメリケントキンソウは猛威をふるい、今度は第3の群生地が・・・。

Photo_34

2018年12月7日、今度はヒイラギ老木のある、日時計のある場所でびっしりと・・・。

そして、きっとこちらは前からだったのだろうなぁ~、観察会では行くことの無かった、児童遊園でも。

Dscn0349_1

この地面の一面緑のものが、皆メリケントキンソウ・・・。

Dscn0348

2019年3月15日、児童遊園を個人で訪れたときに分かりました。ここが一番の高密度生息域でもあり。もう5月の頃は踏みいるのは怖い;;

公園緑地課の方でも、職員の方が抜き取り作業などは行っているようですが、追いつかない様です。豊橋動植物公園(のんほいパーク)では、シルバー人材の方が駆除に当たっているようで、ここでもそうされているのかと聞いてみたら違ったようです;お金の関係があるらしい;;

「何もしないともっと大変だし;」とこの件で最近電話したときは悲痛な叫びにも近い返答が(泪;)。

Dscn1898

群生地にはこのような看板で注意喚起はしていますが、職員の方が言われるには、「看板あっても見てくれるとは限らないので意味がないかも知れないし」とのことです;;

Dscn1903

このように、メリケントキンソウ駆除のボランティアも募集中とのことで、公園緑地課窓口ではチラシもありました。

Dscn1916

さて、今回は噴水広場の気になっている場所を退治しようか、、、。

5月7日に、4度目の抜き取り開始です。去年1度、今年はこれで3度、まあ、、私一人だけど、来れるときに、公園内の植物など画像を撮る用事ついでに駆除はしています。近所もあるので余り出来ないのですが。

Dscn1918

Tさんによれば、100円ショップで買える魚の骨抜きが適している、と言いますが、実際これで去年1時間以上抜き取りしたら、指が痺れました;地面が固いと効率も余り良くなかったです。

Dscn1919

一番効率が良いのは、この草抜き器ですね。コメリかカーマで買えます。300円代しますが。

追記:100円ショップでも同じ形態の物、売っていました!耐久性とか作りはそれなりかもしれませんが。

Dscn1921

画像の写りが青っぽくなってしまったけれど、ゴミゼロ運動で使用されている方もいるのではないでしょうか?アダプト登録手続きすると、この袋がもらえます。作業の時は許可を得て行っていることが分かるようにこの袋を使ってください、ということです。アダプト登録手続き自体はそんなに難しくはないです。印鑑も要らなかったと思う。

実際、作業していて、別の作業の方に「勝手に草取ってはいけません」と言われたので、袋と、市の方に許可をもらっていること、この草のことを伝えたら納得してくれました。

Dscn1924

もう既に棘がスタンバイしているので、3度ほど当たったら、なるほど確かに痛い!!

Dscn1925

この日の目的場所、ほぼ駆除完了(と思いますが、まだ残っているかもしれない;;)

1時間作業が限度です。何しろ相手が小さくて細かいのと、根っこも抜かないと行けないので手間もそれなりにあります。袋の大きさの割には相手が小さいので、かさとしてはこれくらい。所定の位置に置いておいて連絡すれば職員の方が取りに来てくれるそうですが、こんなに小さいとどこかへ飛んでいってしまいそうなので、毎回公園緑地課に届けに行きます。よって、駆除は市役所が開いている平日になりますね、今の所。

精神的に結構しんどい草取りかな(まあ、一人と言うこともあるからでしょうが)。

ただ、では、やっても無駄なのか、と言うとそうでも無いとは言える。それは次のまとめで書きましょう・・・。

その後、豊橋市公園緑地課では、

豊橋公園のメリケントキンソウ駆除対策として、薬剤(人に害の少ない除草剤でしょう)を蒔くことになったそうです。

場所は児童遊園、最初に群生地が見つかったシナマンサクがある当たり、日時計のある場所、の計3箇所とのことです。隅櫓前の群生地はやらないみたいですが、「お金が、、」とつぶやいていたので、予算的にぎりぎりの所での決定可能範囲内でこうなったのかも知れません・・・。

除草剤検討のことは、とある議員の方経由で伺っていましたし、直接担当の方にも聞いていましたが、ついに、ですね。

本来は除草剤って余り使って欲しくはないのですが、あの密生地を人の手で=しかも限られた中で、駆除しきるのは、到底無理でしたね;児童遊園なんて特に。

次は課題とまとめで。

 

 

| | コメント (0)

人は、メリケントキンソウと戦えるのか?~ご近所編

豊橋公園でやがて、市内中、いや東三河中、、いえいえ、愛知県中で各公園で繁茂し始めて問題になってきている外来種、メリケントキンソウ。既に九州当たりでは様々な駆除方法を模索しだしていて、造園業者さんでは駆除専門の仕事請負をしているところもある模様です。

この外来種に対しては、いずれ他の草との競合で勢力が収まるのでは、とか、見守るしかない、などの見方もある一方で、何とかしなければ、という声もあります。

では、果たして、人は、このやっかいな外来種と戦えるのだろうか??

2017年に豊橋公園でこの脅威の草と出会って、そう間が開かない内の翌年2018年、それまではなかった近所のある道を挟んで隣接している2箇所の公園でも出会ってしまうこととなるとは、、、

Photo_17

Photo_18

Photo_19

2018年4月16日、ご近所めぐりの時に発見。ショックでした・・・。

一箇所目の遊具がある公園側は、芝地一面にほぼある感じ、2箇所目の道を挟んだ、ゲートボール場にもなっている公園にもありますが、そこは敷地の四隅にあるような感じで、どうやら人の足にくっついてと言うよりは、草刈り業者さんの機材か何かに種が刺さったりして運ばれた可能性の方が高いような気がします。

Photo_21

2018年4月30日、もうこんな棘付きの小さな画鋲のような種子が出来ていました。

これが靴裏や草刈り器、あるいは車や自転車のタイヤに刺さったりして他の場所に運ばれて、生息域を拡げていくことになります。人の踏み込みが激しい公園内の遊具そばとか、最初に靴裏が触れる箇所なんかにはこの種子からメリケントキンソウが生えていて、次の来訪者を待ちかまえるような感じであります。

このスタイルは、在来のオオバコの繁殖方法と共通した所がありますね。オオバコの場合は、水に濡れるとゼリー状になる種子が靴などに運ばれて道ばたなどに増える仕組みです。

まさか、オオバコがそうであるように、例えば伊吹山山頂や上高地などの踏み込み場所に、この草がやがて侵出、なんてことにはならないよね;;嫌だよ、なっちゃ・・・。オオバコはまだ無害だが・・・。

棘付きの種子は刺さると痛いし怪我をする恐れもあり、そこが危険なところです。ですが、この種子の脅威は後々それだけでは無いことに気づく事となりました。

Photo_22

区の自治会のかたには連絡しましたが、遊具のある場所は自治会の管轄ではなく市なので、草刈りなどはできないとのことでした。直に公園緑地課により、このような看板が立ちました。もう一方の公演地は草刈りしますとのことでしたが、この草はそれだと本来駆除にはならず、また生えてくるだけなのですが・・・。

Photo_23

2018年5月24日、

そんなわけで、せめて、出来る範囲だけでもと、無謀と思いながらもご近所めぐりの最終コースでもあるので、その時抜き取りを行うことにしました(草刈りではなく、根元から抜かないと効果がない)。ただ全部は無理であるし、もう4月後半から5月のこの時期は、出来た種子がぽろぽろこぼれ落ちる状態に・・・。

Photo_25

2018年6月13日、 周囲に種子を沢山ばらまきながらこの時期は枯れます。

Photo_26

2018年6月22日、画鋲みたいな種子が沢山残りました。やがて秋になり・・・。

Photo_27

2018年10月15日最初のメリケントキンソウ芽だし発見。

この時期に駆除をすればいいのでは、と思い抜き取り再開。しかし・・・。

Photo_29

2018年12月6日、 棘こそもう取れているけれど、沢山残っている種子があるけれど・・・。

Photo_30

2018年12月13日、 果たして芽吹き出しました。

種子発芽は一斉にではなく、時間差を置いて次々に芽吹き出す感じです。

Photo_31

2019年2月27日、 何と!2月下旬ですよ!

どうかすると3月上旬まで!!発芽し続けるなんて!!3~4か月の発芽期間がだらだらと続きます。

また、一旦芽吹いた株の集まりを抜き取って、一件落着、と思いきや、そうはいかないことが判明!

残った根っこから復活するものもいれば、沢山種子が蒔かれているため、最初の株が抜き取られた後、次に控えていた種子が新たに芽吹き出すという事態が発生!!一見かわいらしい双葉がプチプチ芽吹き出す事が判明!

種子の脅威は、その棘で刺さって怪我をするだけではなく、圧倒的な物量と、

驚異的な発芽能力

これこそが最大の脅威なのだと分かりました・・・。なので棘が無くても扁平なこの種子が、もしも靴裏の溝なんかに入り込んで個人宅までお持ち帰りになったら、新たにその地で芽吹き出す可能性も高いので、生息地ではオールシーズン靴裏などはチェックしていかないと行けないことが分かります、げっそりです;;

駆除には、このやっかいな種子ができあがる前に、いかにどれだけ生息数を抑えるか、生息を拡げないように押さえ込むか、がポイントになるのですが、この種子のしつこい発芽率が悩ましいところです・・・。

Dscn9862

毎回こんな感じで抜き取っています。

固まって生えているマット状の密生地は、残念ながら根絶は一人ではとても難しいです・・・。

但し、クスノキのある周囲は土が軟らかくて抜きやすいことや、ばらばらに生えていたりするところだったので、かなり抜き取ることが出来ました。

市の管轄側の公演地は、チャレンジしましたが気休め程度くらいしか出来ませんでした・・・。

おおよその芽が出そろう1月~2月辺りに、中学生ボランティアさんなど複数の人数の協力が出来れば、大分抑えが効くかもしれません。この辺で上手く当たれるだろうか?

本当は芽吹きが止んで、花を付けようとする3月辺りに一網打尽がタイミング的には良いかも知れませんが、この時期は年度末、年度初めの忙しい時期ですからね~;;

近所はこんな所です。

次は豊橋公園編行きます。

 

 

 

| | コメント (0)

答えは遠い、けど・・・。

「選挙について」より前の2記事の続き的なものです。

そうだ、一般の人が「生物多様性」について深くは知らなくても、例えばぬまがさワタリさんの「絶滅どうぶつ図鑑」や、熊谷さとしさんの「ニホンカワウソはつくづく運が悪かった!?」辺りなら受け入れやすいかと思います。

特に熊谷さとしさんの著書では、保全を訴える人がただただ、やみくもに保護しろとか、過激なアジテーションをするのではなくて、例えばバーでお酒を地域の有志の人に振る舞いながらコミュニケーションから始めるとか、三味線のバチにマルミミゾウの象牙が使われるので、三味線などの伝統芸能に関わる人と話し合いをすることからとか、そう言ったことも書かれているので。

実は昨日ある場所での議員さん報告会に行ってみたのですが、そこでも「市役所にただ要請するだけの人には市は冷たいけれど、その人が実際にそのために具体的な活動をする動きがあると対応が変わる」とあり、そうなんだね、、、、と思ったのでした。

今年度から地域の活動に関わっているし、有り難いことに小学校でのクラブ活動などに関わることが出来ているので、そう言った面では以前よりは可能性は、、ある、、かな??

市民館に通信掲示してもらうところから、、始まった、、大きくはないけどね。

市民館文化祭にトンボの写真(勿論近所に生息しているもの)を数点展示した際も、「これってみんなここにいる者なの?」「豊なんだねぇ~」という会話が出来たので、やはりそこからなのだろうな・・・。次回はフォトブック作ってみるか。

むしろ、こうしたところで活動した方が良いのでは、とは思える。

何と町内の方が「メリケントキンソウ」について知っていたことも、地域での集まりに参加して分かったことでした!シルバーさんとして動植物公園で駆除しているそうです。

まだまだ、望む世界とはほど遠い、それに私はリーダーになるタイプじゃなくてちまちま地味なことをこなすタイプなのでその面でもジレンマありありです;(この面については時に良く悩む;)

通信やはり描かないとね、気持ち切り替えつつ、悲しみはどこかで記載しよう。

明日、どこにも出なかったら、まずは届いた香港カンフー映画DVD見て気持ちを上げることとします!!

 

*メリケントキンソウについては、別項目で書くこととしよう。出来そうなのはやはり近所あたりからになりそう、、、、。

 

| | コメント (0)

東三河の自然環境と人との関わり方について

悲しい出来事がありました。

いつものご近所めぐりで、観察場所として魅惑的な場所の一つであった、古いイヌマキ生け垣が、突如このようにバッサリと伐られてしまっているのを見たとき、呆然としてしばらくその場を動くことが出来ませんでした・・・。

Dscn0979 

イヌマキの生け垣は、庭や畑の仕切りのような形でこの地域では良く見られるものですが、長らくここの場所は中の畑は耕作放棄されていて、生け垣自身も他の蔓植物が生い茂ってイヌマキと共に見られる、土地の管理的な見方からすれば、好ましくは思われなかったのかも知れません。

いつも見るご近所の自然のある場所は、他の方の所有権でもあるので、このことに文句等が言えず、どうしようもない面があります。

それでも、、多種多様な植物が共に生えているこの場所は、生きものの生息場所としてはかなり魅力的な場所でもありました・・・。

Dscn0235_1

ついこの前、ここで冬越しをしているウラギンシジミを見つけて、その出会いに喜んだばかりでした。

Dscn0663_1

サルトリイバラの花が咲き出したばかりでした。

Photo_3

サネカズラも幾つか見られ、

Photo_6

秋にはツルウメモドキが沢山成りました。

Photo_8

オオカマキリの卵鞘が、冬を越して春に孵るのを待つ場所でもあり、

Photo_7

夏にはクサグモのお母さんが卵を子守する姿もありました。

Photo_5

何と言ってもここのテイカカズラは花の時期とても見事だった・・・。

Photo_4

イヌマキの、他の植物も一緒に生息している様は、本物は見たことがないけれど、イギリスにある生け垣=ヘッジローに共通する物があるのではないかな、と思っていて、そのことをFacebookでつぶやいたら、写真家のIさんが、日本のイヌマキを始め、里山などの農的環境は「超」ヘッジローだと思う、というコメントが付きました。

*イギリスの古来からある生け垣=ヘッジローはそこに多種多様な生きものが生息していて、二次的な自然ながら生態系が豊かな環境として、イギリスの自然史的な書籍にも紹介されています。

恐らく長らく工作もされていない用地を、持ち主は整理したかったのだと思われますし、他に転用するのかも知れません。また長らく他の植物を茂らせた荒れた状態を他の人から言われてきたのかもしれない・・・。

畑地などの耕作地の放棄はこれからもあり得ることで、昔ながらの農業の存続は難しいなど、別の問題もあるのかも知れません。

しかし、実際の人の利益には直結しにくい(様に見える)数々の自然の恩恵、人の暮らしの根底にも本当は関わっているだろう生態系が失われることになると思われ、こうしたことが数々続くと、自然生態系の劣化に結びつくのかな、と思えます。

今回失われたのは、

ミツバアケビやサネカズラ、ツルウメモドキの実の成る蔓植物→野鳥の餌でもある実、の消失

ミツバアケビやサルトリイバラ、そしてテイカカズラの花が咲く蔓植物→チョウや蛾などの蜜源になる、の消失

冬に高地から降りてくるアオジや、北国から渡ってくるシロハラなどの鳥が身を隠す藪の喪失

ウラギンシジミなどの越冬昆虫の冬越しの場、オオカマキリやクサグモなどの産卵場所の喪失

・・・・とかなりのものになってしまいました。

こんなことを言う私は、管理の立場の人から見れば、一般の人から見れば、なんとも奇特な人間と見られるのかも知れない・・・。

似たような出来事は、10年ほど前にも遭遇し、これもかなりショックだったことを覚えています。

https://62753154.at.webry.info/200906/article_8.html

そしてその持ち主の立場の人の声も聴いたことがあります。

https://62753154.at.webry.info/201512/article_2.html

こうした事情と、地域の自然や生きものの世界を残したいと思うこととのギャップをどうしたら少なくできるのでしょう・・・。

ただただ、悲しいばかりです。次のご近所めぐりに出るのが気が重くなってしまいそうです。

 

| | コメント (0)

新アリーナ計画についてのパブリックコメント期日は明日までです!

昔から、提出期日間際になって駆け込みで宿題やら提出物やら、テスト勉強していた私(汗;)
ようやく、先ほど、パブリックコメント送りました。
まだのかたは、難しく考えなくても良いので、19日までに是非ご意見送りましょう!
*主題の表記方法や氏名などの記載など、リンク先の決まりは抑えておいてくださいね。
*内容、後で概要程度にここに乗せます、出来たら;
これから通信の仕上げをします。なかなか出来ずにいる内に春になってしまうので。
観察会報告も忘れていません~~;;
PDF印刷が上手く出来ず、困りました;恐らく家人が設定変更してそのままになったのではないかと(怒)サイズ戻すと今度は文字化けしたり;;

| | コメント (1) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧