12月9日豊橋公園定例観察会
12月9日に、この年最後の豊橋公園での東三河定例観察会を行いました。
この日はこれまでの暖冬から打って変わって寒くなった日でした。
(画像は当日のもの、下見の時のものもあります)
この月のテーマは、
野鳥と冬越しの虫を探してみましょう!!
冬越しの虫のテーマはこれまでもありますが、野鳥は初めてのテーマになります。
当日、会員の方のご協力により、3台のプロミナー(鳥を見るための望遠鏡)持参いただき、野鳥観察が充実したものとなりました!!
ナンキンハゼも紅葉に。当日はこの木の実を食べにか、カワラヒワがやって来ていて、観察会の始めに皆さんでじっくり観察することが出来たと思います。
市役所周辺で。この切り株から出た無数の穴は、ウバタマムシが出た跡だそうです。
今回のハイライト、朽ち木の下で、何を探しているのかな?
見つけた!!
カブトムシの幼虫がいました。そして・・・。
参加の子ども達が次々にいろんなものを見つける!(会員の方もですが)
キセルガイの仲間と、オオケマイマイもいた!!
エノキの大木の下の落ち葉でも、会員の虫屋さんKさんがゴマダラチョウの越冬幼虫を発見しました。
一方で、参加のお子さんも発見!
公園内でも無事にゴマダラチョウがいたんですね!!無事冬を越して来年チョウになってまた子孫を残していって欲しいです。
他にも凄い発見は、大型テントウムシの1種、ハラグロオオテントウが見つかったことです。これも小さなお子さんが落ち葉の中から見つけたなんて、素晴らしい!!
そして・・・。
下見の時に見つけていた木の札の影に冬越ししている、ヨコヅナサシガメの幼体達。当日もやはり見ることができました。
やはり、虫に詳しい会員の方の参加と、虫を見つけるのが得意な子ども達の参加のおかげで、下見の時には見つからなかった虫たちが多く見つけることが出来たので、本当に良かった!
鳥たちも、豊川沿いにキンクロハジロやオオバンなどが見られ、また暖かい日だまりの林脇でシジュウカラやヤマガラ、コゲラ達が次々やって来るのをのんびりプロミナで見ることもできました。ハクセキレイも歩いていましたね。
公園の植え込みの影にあった、ヤブソテツ。
今回も多くの鳥や虫たちが見られて、楽しくて和やかな観察会となりました。
が、、観察会では、それだけではない、起こっている問題にも触れなければなりません・・・。
毎年最終月12月には恒例となっている、ヒイラギ老木の花を見るメニュー。
今年は花が早く咲いたようで、既に終わりかけていました。
まだ香りはあったかな。これでめでたし、めでたし、、と行きたいところですが・・・。
足下を見たら、、、ええっ!?
ええええっっっっっっっ!!!!!!!
既に市の担当部署では見つけていたようで、注意喚起の看板が立っていました。
去年まではこんな状態ではなかった、、はず・・・。公園内で最大密度のメリケントキンソウマット状態の場所が見つかってしまいました!!
何と言うことでしょう!!この規模と密度では、とうてい少人数での抜き取りでは対処が出来ないです。
道を挟んだ別の「島」ではこれも外来種のアフリカチゴアヤメの占有された地が。
公園内で、メリケントキンソウが占有する「島」とアフリカチゴアヤメが占有する「島」が隣り合う光景です。どちらも外来種。前者は棘の着く実が人にも危害を与えるやっかいなもの。
だんだん公園内の人々が憩う場所(造形パラダイスやイベントでも多くの人が入り込む場所)が、他の草を寄せ付けないこうした草だけになるのは、果たして良いことなのでしょうか?
どうやらメリケントキンとアフリカチゴは共存はしないらしく、一緒には生えていないようです。
ヒイラギのある「島」は立ち入り禁止にして、むしろ草を刈らずにクローバーを繁茂させて、メリケントキンソウを衰退させる手段が出来そうですが。
豊橋公園の今後の課題ですね。
12月の定例では、冬ならではの生きものが発見されたり、参加者のお子さん達が今回も参加の姿があったり、会員の皆様の協力のおかげもあり、素敵な時となりました。課題も一方で見られ、今後の自然を考えるきっかけになったでしょうか。
今回も、観察会やって良かった!と思えた時となりました。
参加者の皆様、会員の皆様、今回も、そして今年もありがとうございました。
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