12月10日豊橋公園定例観察会
12月10日に今年最後の東三河自然観察会定例観察会を豊橋公園で行いました。
この時のテーマは、
この樹なんの樹、気になる樹
でした。
(画像は1つを覗いて下見の時のものです。デジカメを忘れてしまったので、ガラケーでの画像です。雰囲気くらいしかお伝えできませんが。)
先の記事にも少し触れましたが、豊橋市にも樹齢の長い樹や、特徴的な樹を「巨木・名木」として選び、保存する動きがあります。
豊橋公園には、そんな木が平成20年時点で、8本ありました(内2本枯れるなどした模様)。
巨木・名木には登録されていなくても、年月を重ねた木々をいくつか見ることができます。
このテーマで1度観察したことがあります。今回2度目。
最初に、集合地美術館前で、かつてはあった樹齢170年のエノキの樹について、当時の画像を見せながら話しました。
(これがその当時のエノキ大木。これは旧ブログに上げた画像より。2015年9月まであったのですがご覧の通り、中が朽ちてきて倒壊の恐れあるのと助からないのとで伐採となったのでした。)
巨木・名木としては、クロマツ、オガタマノキ(ただし名木とされていた樹は枯れてしまったので、残ったもう1本の同じくらいの樹齢の樹を案内)、市役所前のラクウショウ、おなじみ吉田城前のイスノキ、ケヤキ、そして美術館裏のハナキササゲを案内しました。
オガタマノキの周りには、コウベモグラの掘ったモグラ塚があっちこっちに出来ていて、会員のKさんが解説。皆で興味津々見ていましたね。哺乳類に詳しいKさんが、アズマモグラだと穴に指が2本入るけど、コウベモグラの場合は3本です、と話していたら、参加者のお子さんが「僕は指5本入った!」と報告でした!
そんな様子を同じ公園内で練習している陸上クラブの子ども達がやはり興味を持って観に来ていて、先生に呼び戻される一幕も。後でまた観に来てね。
ラクウショウの実のちょっと良い香りも良かったですね。
他にも公園内には特徴的な樹がありますよ!
葉が5本のテーダ松(アカマツやクロマツは2本)、今月もどんぐりが一杯のアラカシやシラカシ、そして、何の特徴もなさそうな、
タブノキも。中にはシンボルツリー、イスノキに負けない堂々としたものもあるのですよ。
12月、辛うじて、香る花が見られましたね。ヒイラギ。葉っぱは老木になるとすっかり丸みを帯びてしまうけれど、わずかにトゲトゲのヒイラギらしい葉もありました。
どんぐり拾ったり、冬越しの虫を見つけたり、イスノキの虫瘤見たりしながら、最後は美術館裏のハナキササゲに。
そこで締めくくりに、これも1度行っていますが、豊橋公園の、吉田城築城~歩兵十八連隊の訓練場の時代~戦後の様子と歴史の流れを年表で説明しながら、今回見た巨木達はどの時代に芽生えたのか話してみました。
樹齢300年のイスノキやケヤキ、クロマツはかつての復元でない吉田城が会った頃に生まれたのですね。
また、その時公園にはいなかったかも知れないけれど(植栽か何かで来た)、樹齢100年のオガタマノキやラクウショウは歩兵十八連隊が出来た頃~戦時の様子を見てきたのかな?
そして樹齢60年のハナキササゲは、平和な時代の豊橋公園を見てきたのかな?
今後も公園内の樹たちが私たちの営みを見守って欲しいですし、その次の世代の樹達もまた、公園の自然と共に生き続けて欲しいな、と願っています。
クスノキについて紹介しそびれてしまったのが、残念でした;
今回も虫についてKさん(哺乳類とは違うKさん)、鳥の羽についてHさんが、そして樹の歴史などについてはTさんが解説していただきました。
そしてアンケート回答された参加社の皆さん、ありがとうございました。その後の理事会にアンケート結果は報告されたと思います。
今年も参加の皆様、協力いただいた会員の皆様に感謝です。
もしまたここで開催の折りには、今度は冬の鳥について取り上げてみたいです(まだやっていなかったですね)。
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